北極の氷が溶けたら海面上昇する?

北極の氷が溶けたら海面上昇する?

北極の氷が溶けたら海面上昇する?

地球温暖化により北極や南極の氷が溶け出している、という話はテレビや新聞でよく聞くことだと思います。そしてその現象に付随する気候変動として挙げられるのは海面上昇です。

 

海面上昇とは、地球温暖化が原因で、海水の熱膨張や氷の融解などで海面が上昇する現象のことです。これについてよく誤解されるのですが、海面上昇に寄与する氷の融解というのは、あくまで大陸氷床の融解に限られるということです。

 

南極の氷が溶けると海面は上昇する

南極というのは大陸です。この大陸の上98%を、厚さ平均1800mという分厚い氷床が覆っています。この膨大な量の氷が溶け海に流れ出すと海面が上昇するのは紛れもない事実です。

 

もし南極の大陸氷床が全部溶けたら、海面は60m上昇するといわわれおり、海に囲まれた島国の日本は特に大変なことになります。

 

北極の氷が溶けても海面は上昇しない

北極の氷が溶けたら海面上昇する?

 

しかし北極というのは大陸ではなく海です。陸地に見えるところも全て海が凍ってできただけの海氷・氷山です。

 

この氷は元から海にあるものなので、溶けても質量保存の法則で海の体積は変わらず、海水面上昇に繋がることはありません。

 

海水面の高さに影響するのは南極大陸にあるような陸氷のみです。

 

実験してみよう!
今一どういうことなのかわからないという人は、氷を入れたコップに水をいっぱいに入れて、氷が溶けるのを待ってみてください。氷が溶けても水が溢れ出てこないことがわかれば、北極の氷が溶けて海面が上昇しないのも同じ理屈だとわかるかと思います。

  1. 水が氷になると体積が1/11程度増える。
  2. 氷は水の上に浮かぶと10/11は水面下に、増えた1/11は水面に顔をを出す。
  3. これが水に戻っても今度は体積が1/11減るので、状態変化の前後で水の質量は変わらない。

 

なので「北極の氷」ではなく、スウェーデンやデンマークなど北極圏の地域にある大陸氷床が溶けた場合、これは海面上昇に寄与するわけです。

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