南極海の魚の特徴や種類は?【不凍タンパク質で凍らない!】

南極圏内の海、すなわち南極海の水温は他の海の水温より2〜3℃低く、塩分濃度が高いです。

 

南極海とその外の海では環境にギャップがありすぎるので、浅海に住む魚はこの2つの領域を行き来することができません。

 

その為南極海に棲む魚は、その環境に適応し独自進化した種が多く、北側の海とはまた違った生態系が形成されています。

 

海も低温ではあるものの−2℃程度で安定しており、−数十℃に達する外気の温度と比べたら遙かに温暖で、多様な生物が繁殖するのに十分な環境なのです。

 

南極固有の魚「ノトテニア亜目」とは

南極海には120種ほどの魚類が確認されていますが、その多くが南極海にのみ生息する固有種です。

 

その固有種の大半を占めているのが「ノトテニア亜目」と呼ばれる分類群です。

 

ノトテニア亜目とは、寒冷な海での生活に適応した一群であり、南極海とその周辺海域に分布する種類が多いです。

 

その他以下のような特徴を持つことで知られています。

 

ノトテニア亜目の特徴

  1. 多くの種は浮き袋を持たず、底生生活に適応している。
  2. 一部の種は浮き袋が発達し、中層を遊泳している。
  3. 血液中に不凍タンパク質を蓄えている。

 

とくに3つめが重要で、南極海の水温は氷点下に達するので、普通の魚だとカチンコチンに凍ってしまいます。

 

ところが南極海の魚は、血液中に不凍タンパク質と呼ばれる糖タンパク質を蓄えており、凝固点を下げ凍らないように出来ているのです。

 

普通不凍タンパク質は肝臓から排泄されてしまうのですが、ノトテニア亜目はこの物質を排泄する糸球体という組織がないのです。

 

ノトテニア亜目の分類

ノトテニア亜目には8科44属125種が確認されており、南極周辺に棲む科は以下の通りです。

 

  • ノトテニア科
  • ハルパギフェル科
  • アルテディドラコ科
  • バテュドラコ科
  • コオリウオ科
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