南極の風が強い理由:暴風を生む「カタバ風」とは?

南極の風が強い理由:暴風を生む「カタバ風」とは?

南極の風が強い理由:暴風を生む「カタバ風」とは?

全体として南極は風が強い場所です。しかし南極と一口に言っても、日本の36倍もの面積がある広大な地ですので、場所によって風速は異なります。

 

日本の観測基地を例に見てみると…

 

日本の観測基地の風速

  • 昭和基地(沿岸部)…毎秒6.7m
  • みずほ基地(内陸部)…毎秒11.0m
  • ドームふじ基地(内陸部)…毎秒5.8m

 

同じ南極基地でも場所で強さが異なるのは、標高/緯度/地形などの要素がそれぞれ異なるためです。

 

南極の風が強い理由

東京の平均風速は毎秒2.8〜3.1m程度と考えると、やはり南極は全体として風速強めですよね。南極の風が強いのは、以下のような要素が関係しています。

 

低気圧によるブリザード

南極大陸周囲を低気圧が取り囲んでいます。この低気圧が成長すると、強い地吹雪を伴う局地風(ブリザード)となります。この風は台風並みの強さがあり、昭和基地ではその強さを3段階に分け、外出制限などの基準としています。(以下参照)

 

wikiより引用
  • A級ブリザード:視程100m未満、風速25m/s以上、継続時間6時間以上
  • B級ブリザード:視程1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上
  • C級ブリザード:視程1km未満、風速10m/s以上、継続時間6時間以上

 

滑降風(カタバ風)

上部の空気は冷えると重くなり下に下りる性質があります。南極大陸は内陸にいくほど気温が低くなり、さらに高い内陸から沿岸に向かって傾斜するような形をしています。なので内陸の氷床で重くなった空気は、大陸の傾斜を滑り落ちるように流れだし、風を生みます。この風を滑降風(カタバ風)といいます。斜面が長ければ長いほど風速を増し、場所によっては毎秒25mを超えることもあります。

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