南極にオゾンホールが出来る理由は?

南極にオゾンホールが出来る理由は?

南極にオゾンホールが出来る理由は?

地球のまわりにはオゾン層と呼ばれる一種のバリアのような膜があります。このバリアは、太陽から降り注ぐ有害な紫外線を吸収し、私たち地球上の生物を守っているのです。

 

オゾンを破壊する塩素原子

オゾン層破壊という言葉は一度は耳にしたことがあると思いますが、これは人間がエアコンなどから排出するフロンガスがオゾン層を壊していることを指しています。

 

フロンガスは紫外線により分解され、塩素原子になりますが、この塩素原子がオゾンを破壊する作用を持っているのです。

 

もしもオゾン層がなくなり、地表に有害な紫外線が降り注ぐようになったら、皮膚癌のような重い病気にかかるリスクが増大し、生態系に致命的な打撃を受けます。

 

南極上空のオゾンホールとは

南極の上空には、オゾンの層の濃度が薄くなって穴のようになっている場所があります。この場所のことをオゾンの穴、つまり「オゾンホール」と呼びます。

 

1970年代前半から発生していたことがわかっており、1982年に日本の観測隊が初めてオゾンホールを観測しました。

 

南極にオゾンホールが出来やすい理由

オゾンホールは南極の春から初夏(9〜10月頃)にかけて、南極上空で観測され、年々その規模は拡大しているといわれています。南極にオゾンホールが出来やすい理由としては、以下の2つの要因が大きいです。

 

極渦

南極上空には、「極渦」とよばれる気流の渦があり、この渦の中心と外部との大気の交換が断たれていることで、外部からオゾンが流入せず、オゾンを分解する物質が南極上空に滞留してしまっているのです。

 

極夜

また南極には極夜と呼ばれる、太陽が全く昇らない期間があります。この期間で南極上空の気温が著しく低下することで、高度30km付近に極成層圏雲とよばれる微粒子の雲ができます。この極成層圏雲は春になり気温が上昇すると、融解をはじめ塩素原子を放出してしまうのです。

 

北極にオゾンホールができにくい理由

ちなみに北極では南極のような大規模なオゾンホールは発生していません。これは北極は南極ほど、強い極渦が発生しないし気温も低くならないので、オゾンの流入も多いし、塩素原子を放出する極成層圏雲も作られにくいという違いがある為です。

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