南極のラーセン棚氷が分離・崩壊!?影響は?

2017年南極で、記録史上最大級の氷山が南極から分離したとニュースになりました。分離したのはラーセン棚氷(らーせんたなごおり)という南極半島東岸にある棚氷です。棚氷とは、大陸から海にせり出した分厚い氷の塊のことです。

 

ラーセン棚氷とは

ラーセン棚氷はラーセンA、ラーセンB、ラーセンC、ラーセンDの4つの氷塊で構成されており、A、Bは1995年、2003年にそれぞれ崩壊し、今回分離したのはラーセンCです。2014年以来亀裂の拡大が加速していた為、元々懸念されていたことではありました。

 

気候変動の影響か??

棚氷の端の方が分離して海に流れること自体は自然な現象です。荒波に削られたり、棚氷が均衡を維持する為後方の氷に押し出されたりして起こるもので、必ずしも気候変動の影響とは限りません。

 

ラーセンAの崩壊(1995年)、ラーセンBの崩壊(2003年)に関しては、南極半島では1940年以降10年に0.5℃の割合で気温が上昇しており、A,Bの氷が薄くなっていく過程が観察されていたので、短期間での崩壊は地球温暖化の影響と考えられています。

 

ただ今回のラーセンCの分離(2017年)については、A,Bのケースとは似ておらず、多くの科学者は気候変動の影響ではないと見解を出しています。

分離による影響・懸念

ラーセンCは厚さ200メートル、5700平方キロもの大きさがあります。大陸から分離した氷山としては世界最大級です。それが海に漂流されたことでどのような影響があるのでしょうか。

 

■海面上昇?
大陸にくっついて存在していただけで、元々海にあった氷塊なので、海面上昇などはほとんど起こらないそうです。ただこれが全て溶けるとミリレベルの上昇はあるとされています。

 

■船舶へ影響?
ラーセンCがすぐに南極を遠く離れることはありませんが、この巨大な氷塊が将来北に押し流されれば船舶の航行に影響を与える可能性があります。

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